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卒業生レポート 青木萌さん(鍼灸学科・2012年卒業)

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身体の治療としての美容鍼に開眼。心と身体を癒す鍼灸サロンを

  

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青木萌さん(鍼灸学科・2012年卒業)

 

オープンキャンパスをきっかけにニッケンに入学

 

私は昔から体を動かすことが好きで、中学からダンススクールに通い、学校ではバスケ部に所属していました。バスケでケガをして整形外科に通院した頃は、理学療法士という仕事に興味を抱きました。やがてバスケとダンスの両立が難しくなり、ダンスに集中することに決め、ステージなどでもパフォーマンスをしていました。そのうちにダンサーやアーティストをケアするトレーナーになりたいと思うように。

調べてみたら鍼灸が面白そうだったので、その資格取得を目指すことに決めました。

日本健康医療専門学校(ニッケン)を選んだのは、オープンキャンパスがきっかけです。

学内の雰囲気が、のびのびしていてとてもいいと思いました。鍼灸の体験授業に参加したところ「この仕事は、家族や大切な人を癒すことができる仕事です」という先生の言葉に感銘を受けて、ニッケンを受験しました。

 

入学してみると、高校よりもクラス感が強く、キャンパスライフも楽しむことができました。

私が通っていた午前部には、仕事をしながら受講している方も多かったです。柔道整復師学科から鍼灸に編入した人、医師や薬剤師、看護師など、同世代の子たちだけでなく、社会に出て働いている大人の方々と一緒に学ぶことができたのはとてもいい経験でした。彼らはすでにスペシャリストとして仕事をしているのに、さらにニッケンで学ぶという意識や姿勢に、とても刺激を受けました。

先生たちのサポートにも感謝しています。国家試験の日程が迫ってくると、朝の小テストがスタート。テキストや過去問から出題されるのですが、自分の苦手な部分がわかってくるので、そこを徹底的に勉強することでレベルアップを図りました。

どの先生もていねいに指導してくださり、なんでも相談できる雰囲気でした。特に担任の先生は、一人として落とすまいとかなり頑張ってくださったという印象があります。

そのおかげで、試験当日もリラックスして臨むことができ、無事に合格することができました。

当時は国家試験合格を目標に勉強していましたが、卒業して臨床していると(あれはこのことを意味していたんだ)と、ニッケンでの授業内容を思い出すことが何度もあります。

  

アーティストの専属トレーナーに師事、サロンで美容鍼を究める

 

ダンサーやアーティストのトレーナーになりたいという目標を掲げたものの、当時そういった分野の就職先はありませんでした。そこでいろいろと調べていたところ、私が好きなアーティストの専属トレーナーが治療院を開業したという情報をキャッチ。その治療院にアポをとってうかがいました。何度かお話をさせていただいた後、その鍼灸治療院にお世話になることができたのです。

初めてそのアーティストの現場に連れていってもらった時のことは、今も鮮明に覚えています。

客席からしか見たことのないステージ。その舞台裏は、まるで違う世界でした。

アーティストの方々だけでなく、音響や照明などさまざまなプロが仕事をする緊張感。トレーナーである院長も一人のプロとしてベストを尽くしていました。

アーティストが最高のパフォーマンスができるように、それぞれの体調に気を配り、心身共にベストの状態に仕上げる。万が一トラブルがあった時は、瞬時に対処法を考え、その場でできる限りのことを実践する。経験と高い技術力が要求される仕事なのだと実感しました。

院長が現場で仕事をする姿を見て、私がニッケンで学んだ鍼灸のすばらしさをあらためて知ることができたと思います。

 

その治療院で、私の鍼灸師としてのキャリアが始まりました。治療院を訪れる患者さん一人ひとりの身体にふれ、痛みや不調を自分の手技によって快癒に導きます。患者さんたちのお悩みを聞くうちに「患者さんたちは職場や家庭でかけがえのない存在。それぞれのステージで最高のパフォーマンスができるように、心身のコンディションを整えることが私の仕事なんだ」と思うようになりました。

ある時、患者さんに美容鍼の施術をしたところ、「とても体調がよくなって性格も明るく前向きになった」という感想をいただきました。私から見てもびっくりするほど雰囲気が変わって、鍼灸の力を教えていただきました。それがきっかけで、身体の治療としての美容鍼を追求することを決心したのです。

   

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痛みを治すだけでなく、心と身体のバランスを整える

 

2013年、美容鍼専門の治療院に転職。そこは治療院というよりはサロンという癒しの場です。患者さんを「お客様」としてお迎えし、完全個室でカウンセリングを行います。その内容に沿って、「美は体の内側から」をコンセプトに身体治療のひとつとして美容鍼の施術を行っています。私はそのサロンで、肩こりや自律神経失調、ストレスなど、さまざまなお悩みをもつお客様に施術していました。6年間の在職中、最後の2年半は店長として勤務。施術だけでなく、外部の人に向けての講習会の講師、スタッフの育成、お客様対応など、かなり忙しかったのですが、それだけに学ぶことも多かった。仕事に対する姿勢や接遇など、先輩方からはたくさんのことを教えていただきました。

    

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2019年9月、東京都港区南麻布に「SALON DE MOE」をオープンしました。

日々、仕事や家事、子育てなどで一生懸命な人こそ、定期的に「ひとやすみ」して、心と身体に余裕をもってほしい。その「ひとやすみ」の選択肢に、心と身体を癒す鍼灸があってほしい...という思いから誕生した、プライベート鍼灸サロンです。

その方にとっての最適な施術を行うことはもちろん、鍼の刺激やアロマ、空調など、すべてを快適な状態にして、施術中がお客様の「特別な時間」になるように心がけています。

お客様は20代後半~60代の女性で、仕事や家事、子育てで頑張っていらっしゃる方々。男性は紹介のみですが、最近では女性のお客様のパートナーや会社の方が多く来院されます。

 

鍼灸治療は、肩こりや腰痛などに対して、筋肉の緊張を緩めたり、痛みを軽減・解消する効果があります。しかし、それだけでなく、身体と心のバランスを中庸に保つサポートともなります。東洋医学とは、病だけを診るのではなく、人を診るオーダーメイドの医療。美容鍼を通じて、お客様自身が、心と身体に目を向け、耳を傾けること。そして、本来もっている身体の力を引き出すこと。そんなゴールを目指して、私は施術を行っています。

身体の痛みや心の不調には、ライフスタイルが影響を与えることを感じ、ヨガやマインドフルネス(瞑想)のインストラクターの資格も取得。お客様からご相談があった時には、そういった知識や経験もいかして、ストレスを軽減し、健やかな生活を送るためのアドバイスなどもしています。

 

治療家とは、とてもやりがいがある素晴らしい仕事だと思います。治療家を目指すには、目の前にいる患者さん・お客様がどうしたら笑顔になっていただけるかを真摯に考えていけば、必ず技術はついてくると思います。ただ勉強するだけではなく、できるだけ早い段階で自分の軸を見つけて頑張ってください。

 

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PROFILE

青木萌 Moe Aoki

1990年、東京生まれ。SALON DE MOEオーナー。鍼灸師。

2009年、日本健康医療専門学校 鍼灸学科に入学。2012年はり師・きゅう師国家資格取得。

鍼灸治療院に勤務し、有名アーティスト、プロアスリートの専属トレーナー、治療を行う整体師の院長に師事。2013年、美容鍼のサロンに入社。店長を2年半務め、美容鍼施術だけでなく、スタッフ育成、鍼灸師に向けた美容鍼灸セミナーの講師を担当。2019年9月東京都港区にプライベート鍼灸サロン「SALON DE MOE-AZABU-」開業。ヨガインストラクター養成スクールで、ヨガやメディテーションのインストラクター資格も取得。ヨガ哲学からの学びをいかして、お客様からの心と身体のお悩みにアドバイスなどもしている。

SALON DE MOE-AZABU-公式サイトはこちら

https://azabu.moe/

   

SALON DE MOE-AZABU-のご紹介はこちら

https://lab.niken.jp/803/