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卒業生レポート 島屋賢人さん(柔道整復学科2006年卒業)

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患者さんが理想とするライフスタイルをサポートしたい

    

ケント鍼灸整骨院 島屋賢人.JPG

   

「クラス全員で合格しよう!」という結束力がすごかった

    

私が治療家の道を選んだ理由はいくつかあります。子どもの頃、両親に見よう見まねでマッサージをすると喜ばれたこと。中3の時、旅行で知り合った人から顔面神経痛を鍼で治したことを聞き、鍼灸に興味を覚えたこと。そして高校ではラグビー部に入り、ケガを治すために接骨院に通いました。その先生から、この業界の話をうかがって、人を治す仕事を目指そうと思ったのです。

     

高校卒業後、日本健康医療専門学校(ニッケン)の柔道整復学科に入学。当時のニッケンは創立間もないということもあり、講師や学校職員の方々のやる気が漲っていて、学校全体に活気が溢れていました。クラスメイトは年上の人が多く、18歳の私は何かと気にかけてもらえました。

  

朝から夕方までは整骨院でアルバイト。夕方から夜9時過ぎまで学校で勉強。今思うとハードな生活ですが、当時はそんなもんだと思って過ごしていました。というわけで、学校の成績はあまりよくはなかったです。

   

3年の夏には、模試の成績が最悪の状態に。疲れがたまっていたのか、試験の後半居眠りをしてしまったのです。笑いながら「やっちゃいました!」とクラスメイトに伝えると、「そんなんでどうする!?」と、いきなりクラス委員長に真顔で怒られました。そこで、我に返りました。

   

(これでは国家資格がとれない!)と反省して、必死で受験勉強に集中。クラス委員長をはじめ、皆も勉強を教えてくれたり、サポートしてくれました。「みんな一緒に合格しよう!」という結束力がすごかった。3年後半は、受験対策に取組み、過去問を徹底的に解いていきました。成績も右肩上がりに伸びて、無事、国家試験に合格することができました。

    

あの時の、クラス委員長の一喝がなかったら、私は今ここに治療家としていないでしょうね。ニッケンとクラスメイトのみんなには心から感謝しています。

    

独立開業を目指して、4つの資格を取得

    

その後も整骨院で働きながら勉強を続けて、結果的に柔道整復師、はり師、きゅう師、按摩マッサージ指圧師の4つの資格を取得しました。

  

私はニッケンに入学した時から、迷うことなく治療家を一生の仕事にしようと思っていました。高校生の頃は鍼灸師に興味があったのですが、(整骨院なら保険もきくので生活するには有利)という情報を知り、柔道整復師の資格をまず取得。あこがれの鍼灸、そして按摩マッサージ指圧師の資格...と取得していきました。

   

独立開業を目指していたので、自分が資格をもっていれば治療の幅が広がる。開業初期に鍼灸師を雇用するのはリスクが高すぎると思ったのです。

  

明確に開業を意識したのは、22歳の時。今も仲良くしている友人と、将来について語り合ったことがきっかけです。彼は、世の中のためになる商品やサービスを提供して、利益もあげ事業を成長させるーそんな仕事がしたいと言っていました。「世界平和につながることに取組みたい、島屋さんの目指す仕事はどうですか? 人のためになりますか?」と問われて、(世界の平和を目指すなら、早く一人前になって、事業を起ち上げなくてはいけない)と思い、27歳で開業することを心に決めました。彼の本気に刺激を受けて、その日からがむしゃらに開業の準備に向けて努力をしてきました。

  

     

今後は地域に貢献できる人間になりたい

   

ケント鍼灸接骨院 (2).JPG    

     

2013年、28歳の時に「ケント鍼灸整骨院」を開業しました。

  

10年前、趣味で始めたアロマの資格(アロマテラピー1級)も取得。その知識も活かして、院内はナチュラルな癒しの空間を目指しました。

  

メニューは、交通事故の治療や身体の歪みリセット、美容鍼と幅広く対応しています。また、8種のアロマオイルを使ったマッサージは、他院にはあまり見られないメニュー。日々の仕事や家事などでお疲れの患者さんがリピートされています。

   

痛みや不調は、患者さんそれぞれの骨格や筋肉の状態、生活習慣によってちがうので、しっかりとお話をうかがって治療プランを提案するようにしています。

  

ある時、カウンセリングで「治ったら、何がしたいですか?」と聞いたところ、「家族にやさしくしたい」と答えた患者さんがいました。痛みや不調を治すことの向こうに、患者さんの本当の目標があるんだな...と実感。自分の身体がままならず、本当は家族にやさしくしたいのにできない、それがストレスになっている人もいるんですよね。

  

それ以来、私は患者さんに治癒の本当の目的を聞くことにしています。それが明確になると、患者さん本人に治りたいという気持ちが強くなり、定期的に通院するようになって、実際治りも早くなるんです。

  

この仕事をやってよかったと思う瞬間...やっぱり「治してくれてありがとう」と患者さんから言葉をもらった時ですね。どの仕事も、世の中や人のためになっているとは思うのですが、その仕事に携わっている人が、お客さんから直接お礼を言われる機会ってあまりないと思います。でも、治療家は患者さんから直接感謝してもらえる。これは、ありがたいことですし、モチベーションが上がりますね。

  

ケント鍼灸治療院は、今年で8年目を迎えます。

  

これからも、今まで同様楽しく仕事をしていきたいですね。おかげさまで治療家としても経営者としても安定してきたので、今後はなんらかの形で地域に貢献していたいと考えるようになりました。地域、そして人々に、私は何ができるだろうか―それを現在考えている最中です。22歳の頃、友人と語り合った将来の夢のスタートラインに、ようやくたどり着いたという感じです。新型コロナウイルスの感染拡大など、世界は激動の時代を迎えています。これからもアンテナを張り、世の中の動きを敏感に察知して、行動していきたいと思います。

     

私はこの業界も、治療家という職業も、すべて自分に合っているので、選んだ道は間違っていなかったと思っています。ニッケンも母校として愛しているので、ぜひおすすめしたいです。国家資格取得のために学校を選んでいるならば、ぜひ事前に自分で調べて、オープンキャンパスに参加してほしい。自分の目で見て、感じることはとても大切です。直感をフルに働かせて、将来の道を模索してください。

   

独立開業の魅力は自由に仕事ができること。その分責任もありますが、責任を伴う自由が自分には合っていると思います。独立開業にあこがれはあるけれど、成功できるかどうか不安...という人もいるかもしれません。でも国家資格をもった治療家は、どんなスタイルでも働けるという強みがあります。万が一、開業してうまくいかなかった時は、修行のつもりで他院で学び直すということも可能です。怖がらずに、自分の夢を追い求めてください!

     

ケント鍼灸接骨院.JPG

      

     

PROFILE

島屋賢人 Kento Shimaya

ケント鍼灸整骨院院長

1985年 東京生まれ。

高校卒業後、日本健康医療専門学校柔道整復学科に入学。

2006年、国家試験に合格し、柔道整復師の資格を取得。

その後、働きながら、はり師きゅう師、按摩マッサージ指圧師の資格も取得。

ニッケン在学中にアルバイトをしていた整骨院に就職。

2013年 越谷市にケント鍼灸整骨院を開業。

 

ケント鍼灸整骨院の紹介はこちら

https://lab.niken.jp/929/