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【美容鍼灸直伝】むくみ対策に効くツボを伝授!おうち時間にもおすすめ

皆さま、こんにちは!日中美容研究家の濱田文恵です。一年を通して、私たちを悩ませる美容トラブルに、「むくみ」があります。体重が増えたわけでないのに、夕方になるにつれて足首が太くなったと感じたことはありませんか?これはむくみによるものです。厄介なのは、むくみは季節に関係なく一年を通して起きる美容トラブルであること。そのまま放置すればセルライトと化し、肥満体型を招く原因にもなります。今回の東洋美容のヒントでは、むくみ対策を伝授しますね。実際に美容鍼灸の現場でも使われているむくみ対策のツボも合わせてお伝えするので、おうち時間のセルフケアにご活用くださいませ。

  1. 「むくみ」の原因って?原因別のむくみ対策を

冒頭でお伝えしたように、むくみは季節に関わらず、私たちの身体で起きる美容トラブル。確かに地球に生きている以上、地球には重力があるので、私たちは生きているだけで、体内を流れる水分や血液は上から下に向かって流れやすくなっています。ただ実際には、同じ人間でも、1日中活動していれば、まるで重りを体につけたかのようにむくみの激しい方と、ほとんどむくみを感じない方がいます。この違いはなんだと思いますか。まずはむくみの原因を理解しましょう。

1-1運動不足

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私たちの体は、心臓の働きによって体に必要な栄養と水分を含んだ血液と酸素が動脈内より全身に運ばれ、各臓器・組織器官に供給されます。代わりに古くなった血液や二酸化炭素を静脈とリンパ管で回収し、新しい状態に交換することで生命活動が行われています。この体の生命活動に重力が加わるので、体の中でも下半身に水分を含んだ血液が集まりやすくなるのです。これが、むくみの悩みでも、最も足のむくみが挙げられる理由でもあります。つまり、むくみを感じたくないなら、下半身に集まった7割の水分を含んだ血液を上半身に戻さなければいけません。そこで大事になってくるのが、ふくらはぎの筋肉です。ふくらはぎの筋肉が伸び縮みをすることでポンプとなり、水分を含んだ血液を下から上に押し上げて心臓に戻してくれるのです。運動不足によりふくらはぎの筋肉量が足りなければ、なかなか上に押し上げることができません。結果的に溜まってしまった水分や血液は、リンパ管まで漏れ出し、よりむくみの悪化を招いてしまうのです。

そこで、むくみに悩みたくないなら、適度な運動を行い、ふくらはぎに筋肉をつけることをお勧めします。大事なのは継続をすることなので、例えばエレベーターを使わず、必ず階段を使ったり、歯磨きをしながら爪先立ちをしたりなど、日々の中で習慣化しやすいような下半身の筋トレを積極的に取り入れてみてください。

1-2体の冷え

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川の水が冷えて固まってしまえば、水の流れも止まってしまうように、体内を流れる血もまた体が冷えることで流れが悪くなってしまいます。体の冷えと聞くと、「気温の高い春や夏は大丈夫でしょう」と思いがちですが、実は春や夏の方がむくみを招きやすいと言われています。というのも、今は春や夏でもほとんどの室内では冷房がきいているので、薄着の中で冷房のきいた部屋に長時間いれば、春夏でも体は冷えるわけです。また昔よりもデスクワークを行う職種が多くなったので、長時間同じ姿勢でいる方も増えたのではないでしょうか?冷房のきいた室内で、長時間同じ姿勢でいれば、体の冷えだけでなく、前述した筋肉も動かないので、ポンプの働きもない状態ではむくみが起きないわけがありませんよね。

そこで、体内が冷えて、血の巡りを悪くしないように、春夏でも冷房のきいた室内に入るときはカーディガンなどを一枚羽織るなどして、冷房対策に努めましょう。デスクワークで長時間、同じ姿勢になってしまうときは、30分に1回足首を回したり、お手洗いついでに下半身の屈伸運動や血の巡りを促すストレッチなどを取り入れたりしましょう。

1-3五臓六腑の働き低下

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中医美容では、むくみは津液の停滞によるものと考えています。津液とは、簡単にいうと体内にある血液以外の正常な水分のこと。そしてこの津液が体内を停滞することなく、スムーズに巡るためには、五臓六腑の内の肺と腎、そして三焦と膀胱の働きが関係しているとされています。肺は、体内の三焦と協力して津液を全身に巡らせ、腎は温煦と蒸留作用により津液が体内を巡りやすいようサポートしつつ、膀胱と協力して不要となった津液を尿として排出しています。その為、肺・腎・三焦、そして膀胱のどれかが不調となってしまえば、体内の津液はスムーズに巡ることができず、また体外に排出することもできなくなってしまうため、体内で滞り、むくみの原因となってしまうのです。

とはいえ、五臓六腑は体内にあるため、どう対策をすればいいかわからないと不安になってしまいますよね。次の章では、皆さまがこの体内にある五臓六腑に対して、セルフケアでむくみ対策ができるよう、美容鍼灸の現場で使われるむくみ対策に効くツボをご紹介しますね。

2.【美容鍼灸直伝】むくみ対策のツボでセルフケア

皆さまは鍼灸治療を受けたことはあるでしょうか?体にある経穴、いわゆるツボに対して、鍼やお灸を使って、痛みなどの不調を取り除く東洋医学の治療法のひとつです。近ごろは、小顔ケアや美肌ケアといった美容鍼灸が感度の高い方たちを中心に注目を集めています。せっかくなので、これを機に鍼灸について簡単にご紹介しますね。

2-1 鍼灸とツボ(経穴)について

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中医学では、「気」というエネルギーが、体内をスムーズに巡り五臓六腑に届けられることで五臓六腑が健やかに活動できると考えています。そのため、体内には気が通る道があり、この道のことを『経絡』と呼んでいます。経絡は体中の至るところを巡っていて、イメージとしては、長い高速道路。長い高速道路を利用するとき、パーキングエリアで休憩を取ることがありますよね。このパーキングエリアがいわゆるツボ(経穴)にあたります。パーキングエリアだから、渋滞も発生するし、様々なものや人が集まれば問題が起こりやすくなります。そこで、鍼灸は髪よりも細い特殊な鍼や艾で作られた灸による熱などで、外から問題を起こしているツボ(経穴)に刺激を与えるのです。ツボ(経穴)から刺激を受けると体は自らパーキングエリアで起きている問題を対処するよう活性化するのです。中医学的に言えば、滞った気が流れだすといった感じです。

2-2 むくみ対策のツボ3選

鍼灸に行けなくてもツボを意識したセルフマッサージでも、もちろん継続すれば効果を期待できます。そこで、最後に美容鍼灸でも使われているむくみ対策のツボを伝授しますね。

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①湧泉(ゆうせん)

スムーズな水分代謝を取り戻してくれます。

②承山(しょうざん)

足全体のむくみに効果的。

③太谿(たいけい)

血行を促してくれるのでむくみ解消につながります。

それぞれ、内側に向かって痛気持ちよいと感じる強さでケアをしましょう。

いかがでしたか?毎日むくみを感じている方ほど、いつものことだからと諦めやすくなっているかもしれませんが、実際にはむくみをケアするだけで、ダイエットをしたかのように見た目がスッキリ見せることも可能です。重くて辛いむくみは放置せず、その日のむくみはその日のうちにきちんとリセットするようにしましょうね!

■著者プロフィール

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日中美容研究家 濱田文恵

自身のニキビ肌をセルフ美容で克服した経緯を経て"キレイ" は自分でも作れることを啓蒙するため一般社団法人日本セルフ美容協会®を設立。毎日のセルフ美容に自身のルーツである東洋と西洋を組み合わせた独自の美養法を提唱する。著書『運命をこっそり変える』セブン&アイ出版。

国際中医薬膳師 / 医薬品登録販売者 /日本エステティック協会認定エステシャン / 日本毛髪科学協会認定毛髪診断士

公式サイト http://hamada-fumie.info/