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美肌の分かれ目は睡眠の質にあり!今見直したい睡眠事情

  

皆さま、こんにちは!日中美容研究家の濱田文恵です。少しずつですが、春に近づいていますね。暖かい春の訪れは嬉しいものですが、肌トラブルに悩まされやすい季節でもあります。そこでスキンケアコスメを買い足す前に、まず見直して欲しいのが「睡眠事情」。実は睡眠は高機能なスキンケアコスメよりもずっと美肌を作るために大事なケアと言えるのです。今回の東洋美容のヒントでは美容と睡眠についての関係性をご紹介し、美肌に繋がる質の良い睡眠の取り方をご紹介したいと思います。

   

1.春は肌トラブルと寝不足になりやすい季節   

   

春は紫外線や花粉、そして"春一番"という例えがあるほど、風が強く吹く季節。そのため、肌は乾燥をしやすく、また花粉などの外的ダメージにより痒みや赤みを伴いやすくなります。

  

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さらに東洋では春は体内の気もまた風のように上向きに上昇しやすくフワフワと落ち着かない状態になりやすいために、いざ寝ようとしても体内で気が上がってしまい寝つきにくかったり、眠りが浅くなったりする傾向にあります。気付けば肌トラブルと寝不足のダブルパンチで、ストレスまで抱えてしまい、より睡眠の質が悪くなるというわけです。

   

2.睡眠と美肌の関係性


前述したようにこれからやってくる春は美肌を乱すちょっと怖い季節。しかし、質の良い睡眠さえ取れていれば、紫外線や花粉などの外的ダメージにも負けることのない美肌作りが叶うのです。もう少し詳しく睡眠と美肌の関係性についてお話ししますね。

   

2-1 睡眠時に分泌される成長ホルモンが美肌の要

   

私たちの体は寝ている間に成長ホルモンを分泌して、日中に受けた外的ダメージを修復してくれたり、活動によって生じた疲労をリセットしてくれたりします。そのため、きちんと寝ることができれば、肌もまた紫外線によって受けた活性酸素を除去すると共に肌自体のターンオーバーにより健やかな皮膚を作りだしてくれます。健やかな皮膚は花粉などの刺激に負けず、しっかりとした角質層で肌内部の潤いを逃さないよう守ってくれるので乾燥悩みとも無縁に。この成長ホルモンは深く寝入ることができたときに分泌されます。別名ノンレム睡眠と呼ばれ、基本的には寝入ってからの約3時間と言われています。睡眠にはただ疲れを取るだけでなく、成長ホルモンを働かせ、美肌を作るための大事な役があるというわけなんですね。

3.睡眠の質を高めるために大事なこと

睡眠をとるのが大事と聞いて、寝られるときにたくさん寝溜めしているから大丈夫だと思っている方は要注意です。睡眠は寝られた時間の量だけではなく、どれだけ深く寝られたかどうかが最も大事。ぐっすりと寝られたという満足感のある質の良い睡眠が美肌に繋がる睡眠なのです。

3-1 セルフチェック!あなたの睡眠の質は?

  

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はじめに、自分の睡眠の質は知る目安をお伝えしますね。まずは、朝起きた時にすっきりとした感覚はありますか?起きた瞬間に「よく寝た~」と言う感覚があれば質の良い睡眠をとれていると思っていいでしょう。次に朝起きた時にお腹が減っているかどうか。寝る直前に飲食をしている場合は寝ている間に体が消化活動をしてしまい、眠りの質を下げてしまいます。そのため朝起きた時にお腹が減っていれば、体はその分だけ寝ることに集中できたサイン。最後に午前中に眠たいと感じるかどうか。本来寝ている間に体に溜まった疲労はリセットされているもの。それにも関わらず午前中の段階で眠気を感じるのなら、それは質の良い睡眠が取れていない証。

   

あなたはいかがでしたか?

   

3-2 睡眠ホルモン・メラトニンの分泌を促す

   

睡眠ホルモン・メラトニンには名前の通り、体に眠気を促す働きと前述した成長ホルモンを促す働きを持っています。このメラトニンが寝る前にきちんと分泌されることで、私たちは夜になると自然に寝ることができます。そのため質の良い睡眠をとるためには、メラトニンの分泌を促し、さらにはメラトニンの働きを阻害するような悪習慣を辞める必要があります。次の睡眠養生で具体的な方法をご紹介しますね。

質の良い睡眠を促す睡眠養生

今日からでもできる質の良い睡眠を促すための養生法を伝授しますね。毎晩、寝付けない方や眠りが浅い方は是非参考にしてみてください。

  

4-1 メラトニンの分泌を促す

  

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睡眠ホルモンであるメラトニンは朝に太陽光を浴びることで、夜になると自然と分泌されます。そのため、朝起きたらまずはカーテンを開けて体に朝が来たことを知らせましょう。またメラトニンは、セロトニンというホルモンによって作られるのですが、セロトニンは別名「幸せホルモン」と呼ばれ、日中起きている間に家族やペットと触れ合ったり、ヨガやダンスなどのリズム運動を適度に取り入れたりして、自分にとって心地良い状態=幸せを感じる瞬間を作ることをおすすめします。

   

4-2 寝る1時間前にはブルーライトをカット

   

寝る直前までスマホやテレビを見る方は今すぐ辞めましょう。夜のブルーライトはメラトニンの分泌を阻害し、交感神経を優位にしてしまうので、睡眠の質を著しく悪くします。そのため、少なくとも寝る1時間前にはブルーライトをカットしましょう。

   

4-3 血虚の方は補血を意識

中医美容では、健康な体を構成する気血津液の"血"には、精神を落ち着けたり、心を安定させたりする働きがあり、睡眠の質に影響を与えると考えられています。そのため、血が不足した状態である「血虚」では、寝付けない、悪夢を見る、眠りが浅いなどの不眠症状を招いてしまいます。反対にこれらの不眠症状がある方は、血虚の可能性があります。心当たりのある方は、食生活で補血に繋がる栄養素(鉄分や亜鉛など)を意識して摂るようにしましょう。

   

4-4 睡眠を促すツボを刺激

   

睡眠を促すツボにはいくつも種類がありますが、その中でも冬から春に季節が移るこの時期におすすめの睡眠を促すためのツボをご紹介しますね。

   

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・失眠穴(しつみんけつ)

不眠の代表的なツボで、高ぶりがちな気持ちを落ち着かせてくれるツボ。

   

・神門穴(しんもんけつ)

精神の神を表す名前の通り、精神を安定させる働きがあるツボ

   

睡眠を促す際には、寝る30分前に心地よい力加減で刺激をしてあげるといいですよ。また冷えがある方は湯たんぽやホッカイロを使って温める刺激もおすすめです。

   

いかがでしたか?毎年この時期から不眠に悩まされたり、きちんとスキンケアをしているのに、肌が揺らぎやすくなるという方はぜひ睡眠と美肌の関係性を理解して、睡眠の質を高めてみましょう。

  

   

■著者プロフィール

  

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日中美容研究家 濱田文恵

  

自身のニキビ肌をセルフ美容で克服した経緯を経て"キレイ" は自分でも作れることを啓蒙するため一般社団法人日本セルフ美容協会®を設立。毎日のセルフ美容に自身のルーツである東洋と西洋を組み合わせた独自の美養法を提唱する。著書『運命をこっそり変える』セブン&アイ出版。

  

国際中医薬膳師 / 医薬品登録販売者 /日本エステティック協会認定エステシャン / 日本毛髪科学協会認定毛髪診断士

    

公式サイト http://hamada-fumie.info/