スポーツトレーナーについて知る
プロスポーツ選手のサポートやジムでのコーチ、医療機関でのリハビリ支援など、スポーツトレーナーの活躍の場は多岐にわたります。スポーツトレーナーは資格がなくてもできる仕事ですが、専門的な知識が求められます。大学、短期大学(以降、短大)、専門学校など、スポーツトレーナーとしての知識を学べる学校は複数あるため、それぞれの特徴を知っておくと安心です。今回はスポーツトレーナーの就職先や、あると有利な資格などについて詳しくお伝えします。
スポーツトレーナーは、スポーツ選手をはじめ、スポーツをする人が最大限の力を発揮できるためにサポートをする専門職です。フィットネスクラブやスポーツジムでは、会員に対する運動支援を行うのが主な仕事です。具体的には、「トレーニングメニューの検討」「ケガの予防やケガをした際の応急処置、リハビリ」「運動技能を向上させるためのサポート」などが挙げられます。
スポーツトレーナーの詳細については、「スポーツトレーナーの仕事とは?業務内容や役割について」をご参照ください。
スポーツトレーナーは、フィジカル面を主にサポートするものとメディカル面をサポートするものの2つに大別できます。
フィジカル面のサポートに特化したフィットネストレーナーやストレングストレーナー、メディカル面のサポートに特化したアスレティックトレーナー、コンディショニングトレーナー、メディカルトレーナーなど、専門によって細かく分類されます。
では、スポーツトレーナーの就職先にはどのようなところがあるのでしょうか。スポーツ系、医療系それぞれの主な就職先を見てみましょう。
スポーツトレーナーという名称から、スポーツ系の職場で働くのが一般的だと思われるかもしれません。しかし実際には、医療機関で働くスポーツトレーナーも多く存在します。
2018年に公益財団法人日本スポーツ協会が公表した「第一回日本のトレーナー実態調査」によると、フルタイムで働くスポーツトレーナーのほとんどは、個人もしくは会社に所属してチームや企業の選手をサポートしています。一方、パートタイムのトレーナーとして働くスポーツトレーナーの主たる就業先を見ると、病院や診療所といった医療機関がもっとも多いのです。
その理由のひとつとして、報酬の違いが挙げられます。プロスポーツチームや選手と契約するスポーツトレーナーに比べ、地域のスポーツチームや高校、大学の部活動で働くスポーツトレーナーの報酬はけっして高くありません。そこで、医療機関に就職して生計を立てながら、依頼があった際にスポーツトレーナーとして働くといったケースが多いことが考えられます。
スポーツトレーナーは、基本的に資格がなくても就職できる仕事です。しかし、体のケアを行う以上、専門的な知識が不可欠です。また、ケアにかかわる専門的な知識と、実践的な経験が認められなければ、スポーツトレーナーとして採用されるのは難しいでしょう。専門職として胸を張って働き続けるためには、関連する資格を取得しておくのが理想です。就職にも有利でしょう。スポーツトレーナーを目指す人が取っておきたい主な国家資格、民間資格を紹介します。
上記はいずれも国家資格であり、医療機関や整体院、鍼灸院などに就職する際には必須の資格です。実際、現在活躍しているスポーツトレーナーのおよそ9割が、鍼灸師、柔道整復師の資格を取得しています。
鍼灸師、柔道整復師、理学療法士の関しての詳細は、以下もご参照ください。
【徹底解説】柔道整復師とは?仕事内容、必要な資格、年収や適性について
鍼灸師とは?具体的な施術内容や年収、なるために必要な資格まで徹底解説
理学療法士の仕事とは?理学療法士になるための方法や活躍の場を紹介
国家資格ほどではありませんが、スポーツトレーナーとして下記のような資格を取得していれば、就職には有利に働くでしょう。また、国家資格に加えて以下の民間資格を取得すると、より有効です。
その他、スポーツトレーナーの資格について更に詳しく知りたい方は、「スポーツトレーナーになるには、どんな資格が必要?」もご参照ください。
資格を持つスポーツトレーナーになるためには、大学や短大の体育・スポーツ系や医療系の学部・学科、もしくは医療系・体育系の専門学校で学ぶのが一般的です。それぞれの特徴としては次の点が挙げられます。
それぞれの特徴を知り、自分に合った学校を選びましょう。
スポーツトレーナーになることをめざして専門学校に進み、サッカーチームのトレーナーに抜擢された卒業生のインタビューもぜひご覧ください。
「人を笑顔にしたい」手技と鍼灸の両方ができるトレーナーを夢みて【卒業生インタビューvol.1】
幅広くスポーツにかかわる仕事をしたいといった場合は、体育系・医療系の大学や短大に進学するのもよいでしょう。しかしすでに「スポーツトレーナーになりたい」という強い意思があるのなら、専門学校のほうがより実践的な知識、技術を身に付けられる可能性が高くなります。
特におすすめしたいのは、柔道整復師や鍼灸師の国家試験受験資格が得られる専門学校です。スポーツトレーナーとして幅広く活躍できるのはもちろん、医療系の資格があれば将来的に長い期間、スポーツ選手を支えられることでしょう。
日本健康医療専門学校では、医療知識を学ぶと同時にスポーツトレーナーを目指せるコースも用意しています。スポーツトレーナーを目指している際は、選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。
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