美容
皆さま、こんにちは!日中美容研究家の濱田文恵です。夏に向けてダイエットをしている方が増えてきたのではないでしょうか?食事制限をしたり、痩身エステに通ったりと、痩せるための方法はたくさんあります。そのために、間違ったダイエットをしてしまい、思うように痩せられないどころか、体調を崩してしまう方もいるでしょう......。また、ここ最近ではパーソナルトレーニングの台頭により、「定期的に筋トレをしているのに筋肉がなかなかつかない!」なんて声も耳にします。実は、東洋美容の視点から見れば、ダイエットは体内からの養生も大切なのです。今回は痩せるための方法を体外と体内の両面から伝授したいと思います。
1. 目指すは、ほどよく引き締まったメリハリボディ
1-1 食事制限ダイエットは続かない?!
痩せたいと思ったときに、まずやってしまいがちなのが、糖質カットをはじめとした、ある一定のものを食べなかったり、またはキャベツダイエットなど、反対にある一定のものだけを食べたりする食事制限ダイエット。もちろん、食べ過ぎて太ってしまった場合には、食べる量を制限することは大切です。しかし、ある一定のものを食べたり、食べなかったりするダイエットは、精神的にも身体的にも辛く、長続きしません。生命活動を行っていくために必要な食事を抜けば、一時的に痩せられるかもしれません。でも一生食べないことは非現実ですよね。食べることは人間の三代欲求のひとつです。未来永続的に続けられるわけではないので、本当の意味でダイエットの成功には繋がりません。
1-2 メリハリボディは食べても太りづらいカラダ
さらに、食事制限によるダイエットで痩せたとしても、健康的なカラダ作りに必要な栄養素が不足しているので、貧相なカラダを招いてしまいます。でも、男女関係なく理想とするカラダといえば、天使の羽が浮き出たような背中、健康的な色っぽさを感じさせる二の腕、思わず触りたくなるようなくびれたお腹、きゅっと上向いたお尻、無駄のないスラっとしたふくらはぎを持つ美脚を兼ね備えたカラダを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?そう、痩せたいと思っている方の多くは、ガリガリなカラダをめざしているのではなく、出るところは出ているようなメリハリボディですよね。
その為にも、食事制限を取り入れただけのダイエットは控えた方がいいでしょう。目指したいのは、食べても太りづらいカラダであり、食べたものを燃費してくれるカラダ作りです。そのためにも正しいダイエットを行っていきましょう!
2. 正しいダイエットは2種類の運動を使い分け
食事制限ではなく筋トレをしても、雑誌に出てくるモデルのようなメリハリボディにはなりませんという方もいるでしょう。実は、無駄のない引き締まったカラダを手に入れるためには、ただ筋トレだけを行っても効率が悪いのです。カラダにメリハリをつけたいなら、無駄な脂肪は取り除きつつ、筋肉をつけることが大事。つまり、痩せるダイエットには、脂肪を取り除く運動と筋肉をつける運動の2種類があり、最低限この2種類を合わせた運動がメリハリボディを作るための正しいダイエットに繋がるのです。筋肉を作ってくれる運動を"無酸素運動"といい、脂肪を燃焼してくれる運動を"有酸素運動"といいます。
2-1無酸素運動
短時間に強めな負荷を筋肉にかけて行う運動。筋肉を収縮させたり動かしたりするのに酸素を使わずに体内のブドウ糖やグルコースを使います。短時間で筋肉を瞬発的に使うため、筋肉を作るのに最適な運動です。
無酸素運動には、筋トレを初め、ウェイトトレーニング、短距離走などがあります。
2-2有酸素運動
長めの時間をかけて軽めから中程度の負荷を筋肉にかけて行う運動。筋肉を動かすのに酸素と体内の脂肪を使うので、脂肪を燃焼するのに最適な運動です。
有酸素運動には、ウォーキングを初め、サイクリングや水泳などがあります。
このように2種類の運動を組み合わせて行えば、効率的に引き締まったメリハリボディを作りやすくなるでしょう。
2-3 適切な運動時間の取り入れ方
無酸素運動は筋肉を動かす際に、乳酸が作られるので、短時間で疲れてしまい、長時間は持ちません。筋肉を作りたい部位ごとに筋トレを1、2種行う感覚で、休憩を取り入れながら全身を行う場合には、30分程を目安に行うといいでしょう。また筋肉の疲労をリセットし、筋トレした部分の筋肉の生成を考え、毎日ではなく週3以上を習慣化するといいでしょう。
有酸素運動の場合には、20分以上立つと脂肪をエネルギーとして使い始めるので、最低でも20分以上行いましょう。また運動の種類にもよりますが、ウォーキングのような軽めな運動なら週5、水泳やエアロビクスなど中程度の運動なら週3を習慣化するといいでしょう。
3.ダイエットの新常識に!脾養生で体内からも痩せるサポート
筋トレを行ったとしても、筋肉ができにくい方がいます。そもそも、筋肉は私たちが食べたものの中から、たんぱく質という栄養素を取り入れ、筋肉の材料にしています。中医学でいうと、この働きをしてくれるのが、体内で生命活動を行う五臓のうちのひとつ「脾胃」です。脾胃の働きが弱まってしまうと、せっかく筋トレをして、筋肉の材料であるたんぱく質をたくさん摂っても、体内に取り込む働きが行われていないので、筋肉ができにくくなってしまいます。そのため、前述した2種の運動に加え、体内から脾の働きを乱さない養生が大切なのです。
3-1 脾胃の働きを乱す要因①暴飲暴食
脾胃は消化吸収を行う臓なので、暴飲暴食は脾胃の働きを乱します。私たちのカラダは、生命活動を行うために、"基礎摂取カロリー"といって一日に必要とする食事量の目安が決まっています。毎日の運動量や年齢によっても個人差はありますが、例えば30代一般女性の場合、1日の中で全く動かない方で1400cal~、かなり動く方で1900~2000calを目安にするといいでしょう。脾胃に過剰な負担をかけないために、むやみに食事制限をするのではなく、目的に合わせた運動と一日の食事量を適性に摂れるようになるといいですね。
3-2 脾胃の働きを乱す要因②冷たいものの過剰摂取
脾胃は冷たいものや人工甘味料によって働きを乱します。消化吸収は脾胃が適度に温かい環境の中で充分に働くことができるので、例えばアイスクリームのような冷たいものを体内に取り入れたらどうでしょう?体内は、この冷たいアイスクリームに一気に冷やされますよね。脾胃では消化吸収を一旦中断して、冷やされた環境を元の体内温度に戻すために働き始めます。そのため脾胃の働きは乱れてしまうのですが、本来は脂肪燃焼に使われるエネルギーが体内を温めることに使われてしまい、ダイエットの面でも非効率的です。冷たいものの過剰摂取はおすすめしません。
いかがでしたか?夏はもうすぐそこ。夏に向けて痩せるために食事制限によるダイエットをしている方は、この機会に辞めて、食べても痩せられるカラダ作りを目指しましょう。今回伝授したダイエットの新常識ということで、体外からの2種類の運動に加え、体内での脾養生の両面ケアで、ほどよく引き締まったメリハリボディが手に入るはず。ぜひ、参考にしていただけると嬉しいです。
■著者プロフィール
日中美容研究家 濱田文恵
自身のニキビ肌をセルフ美容で克服した経緯を経て"キレイ" は自分でも作れることを啓蒙するため一般社団法人日本セルフ美容協会®を設立。毎日のセルフ美容に自身のルーツである東洋と西洋を組み合わせた独自の美養法を提唱する。著書『運命をこっそり変える』セブン&アイ出版。
国際中医薬膳師 / 医薬品登録販売者 /日本エステティック協会認定エステシャン / 日本毛髪科学協会認定毛髪診断士
公式サイト http://hamada-fumie.info/