INTERVIEW14

藤巻 力(ふじまき整骨院 院長)柔道整復学科/2007年卒業

#柔道整復師

患者さんの「ありがとう」に
励まされ、独立開業を実現

私は身体を動かすことは好きでしたが、特に治療家に強いあこがれがあったわけではなく、軽い気持ちで日本健康医療専門学校(ニッケン)を受験をしました。それだけに、授業が始まってからが大変でした。身体や医療に関する専門科目は初めてです。なかなか勉強する意欲が湧いてきませんでした。転機は3年生の夏。私より年上で社会人経験者のクラスメイトが、勉強をサポートしてくれたのです。そのおかげで勉強が面白くなって、徐々に成績も上がっていきました。彼がいなかったら、多分国家資格も取れていないでしょう。

柔整の2年生から、整骨院でアルバイトを始め、卒業後は正社員に。通算12年勤務し、院長として7年、年間で約7,000人以上の患者さんを治療してきました。その他リラクゼーションサロンで2年、整形外科でのリハビリを1年半、痛みを取り除く施術や疼痛緩和ケアなど、すべての経験が糧になっていると思います。2019年3月、「ふじまき整骨院」を開業しました。当院では、足の状態が身体全体に大きな影響を及ぼすことに着目。フットマスターの資格をもつ私が、筋肉や筋膜へのアプローチとともに、足の歪みや歩き方、姿勢を見直し、根本からの改善に導きます。また必要に応じてオーダーメイド矯正インソールを提案。慢性的な腰痛がよくなったり、肩こりが緩和したりと、さまざまな効果が出ています。

治療家にとって、治療をするのは当たり前のこと。でも、痛みや不調に悩まされ続けた患者さんにとっては、それらが徐々に改善するのは格別にうれしいことのようです。患者さんの「ありがとう」という言葉に、私自身どれほど励まされたことか。どんなにつらい時でも、人は感謝されると力が湧いてくるものです。真摯に向き合えば、すぱらしい人と人とのつながりがうまれる一ニッケンに入学し、国家試験取得を目指す人たちにも、ぜひこの仕事の酸醐味を味わってほしいと思います。

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